瓜坊(読み)ウリボウ

デジタル大辞泉 「瓜坊」の意味・読み・例文・類語

うり‐ぼう〔‐バウ〕【×瓜坊】

イノシシの子。体形毛色がギンマクワウリに似ているところからいう。
[類語]

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精選版 日本国語大辞典 「瓜坊」の意味・読み・例文・類語

うり‐ぼう‥バウ【瓜坊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 猪(いのしし)の子は背の毛に銀まくわうりのしまに似た斑紋があるところから ) 猪の子の異称。《 季語・秋 》 〔物類称呼(1775)〕
  3. ( 「いのしし」を略して「しし」ともいうところから ) 獅子(しし)の子。
    1. [初出の実例]「瓜り坊を三疋つれて角兵衛しし」(出典:雑俳・柳多留‐一五(1780))

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世界大百科事典(旧版)内の瓜坊の言及

【イノシシ(猪)】より

…雌は出産が迫ると群れを離れ,乾燥したブッシュ内の適当な場所に草を集め,内部に室をつくり,そこで出産する。子は生後5ヵ月までは体に縞模様があり,〈瓜坊(うりぼう)〉と呼ばれる。子どもたちは母親のそれぞれに決まった部位の乳頭から乳を飲む。…

※「瓜坊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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