生かす(読み)イカス

デジタル大辞泉 「生かす」の意味・読み・例文・類語

いか・す【生かす/活かす】

[動サ五(四)]
いったん息絶えたものを生き返らせる。蘇生そせいさせる。「溺れた人を人工呼吸で―・す」
死なないようにする。命を長らえさせる。「魚をいけすに入れて―・しておく」
有効に使う。活用する。「長年経験を―・す」「廃物を―・す」「素材を―・して料理する」
一度消した文や字句などを復活させる。「元の文章を―・す」
[可能]いかせる
[類語](1)(2生きる生存する生息する存命する在るそんする永らえる存生在世/(3クオーテーション孫引き引き合い引用運用使用利用活用所用盗用悪用転用流用通用愛用援用応用逆用供用誤用充用試用常用善用適用乱用引証引例引拠引き句引き写し転載掲載登載所載満載連載訳載載せるコピーアンドペースト引き写す使う用いる役立てる用立てる利する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生かす」の意味・読み・例文・類語

いか・す【生・活】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 生きている状態にする。
  2. 死んだもの、死にかけたものの命をとりもどす。蘇生させる。よみがえらせる。
    1. [初出の実例]「鵝 〈略〉望使此鵝活(イカサ)」(出典:文明本節用集(室町中))
  3. 命を保たせる。死なないようにする。
    1. [初出の実例]「哀れ、尼が命を生かさんとおぼしめさば」(出典:平治物語(1220頃か)下)
  4. 特性を十分に発揮させる。また、一見無用なものを役に立つように使う。有効に使う。活用する。「廃物を生かす」
    1. [初出の実例]「吾才の我を活(イカ)すに足らざるを悟り」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉三)
  5. 文章の推敲や印刷の校正などで、一度消したものをもとにもどす。字句を復活させる。
    1. [初出の実例]「やはり彼は削った字句を再び生かさない訳には行かない」(出典:李陵(1943)〈中島敦〉二)
  6. 取引相場で、取引員が一度金切れになって取引関係を消滅させた客の売買玉を、話し合いの上で復活させる。〔取引所用語字彙(1917)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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