生しい(読み)なましい

精選版 日本国語大辞典 「生しい」の意味・読み・例文・類語

なま‐し・い【生】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]なま〘 形容詞シク活用 〙
  2. なまである。なまなましい。また、生きている。
    1. [初出の実例]「生(ナマ)しき穀を貯へ聚め」(出典:涅槃経集解巻十一平安初期点(850頃))
    2. 「又傍を見給へば死骨白骨なましき人」(出典:御伽草子・酒呑童子(室町末))
  3. 未熟である。不十分である。
    1. [初出の実例]「譬ば熟める廱(はれもの)は壊るること則ち易し、生(ナマ)しきときは則ち破るること難きが如く」(出典:聖語蔵本成実論天長五年点(828)一六)
    2. 「衆生の機なましき時は、感応なし」(出典:梵舜本沙石集(1283)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android