生坂(読み)いくさか

改訂新版 世界大百科事典 「生坂」の意味・わかりやすい解説

生坂[村] (いくさか)

長野県中部,東筑摩郡の村。人口1953(2010)。犀(さい)川中流に位置し,村域の大部分筑摩山地に属する。中央を犀川が蛇行しながら北流し,川沿いを国道19号線が走る。かつては養蚕中心の農業が行われたが,養蚕は年々減少し,稲作のほか,畜産,野菜,シイタケ,エノキタケ栽培などが増えている。過疎化が進んでいるが,近年は松本市などへの通勤者も多い。北部にある犀川の山清路は峡谷美で知られる。ほぼ中央には生坂ダムがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 生坂村 柳町 要覧

日本大百科全書(ニッポニカ) 「生坂」の意味・わかりやすい解説

生坂(村)
いくさか

長野県北西部、東筑摩郡(ひがしちくまぐん)にある村。村域は、山地を深い谷をなして蛇行する犀川(さいがわ)流域から急斜面山腹にまたがり、小集落が散在する山村。中心部は犀川に沿う上生坂。国道19号が通る。稲作のほか梅漬、シイタケ、巨峰ブドウの加工・栽培など食品製造・加工を手がけている。松本市へのマイカー通勤者が多い。観光地に渓谷美の山清路(さんせいじ)がある。面積39.05平方キロメートル、人口1639(2020)。

[小林寛義]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android