生計費調整条項(読み)せいけいひちょうせいじょうこう

百科事典マイペディア 「生計費調整条項」の意味・わかりやすい解説

生計費調整条項【せいけいひちょうせいじょうこう】

スライディング・スケール制sliding scale methodの一つ。これは,労使間の協定により,名目賃金額を物価その他の特定の経済指標変動に合わせて自動的に調整する制度である。生計費調整条項cost of living adjustments(COLAs(コーラス)と略)の場合には,連動する指標を生計費,すなわち消費者物価指数CPI)に置いている。労働者側には実質賃金の安定化につながり,企業側にとっては労使紛争による生産性の低下を未然に防ぐことができるという,双方にとってのメリットがある。エスカレーター条項ともいう。→スライド制

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android