生熟れ(読み)ナマナレ

デジタル大辞泉 「生熟れ」の意味・読み・例文・類語

なま‐なれ【生熟れ】

[名・形動]
熟れ鮨で、十分熟成していないもの。
果物などで、十分熟していないもの。
十分に熟達していないこと。また、そのさまや、そのような人。
「―な商人の来る節句前」〈川柳評万句合〉

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精選版 日本国語大辞典 「生熟れ」の意味・読み・例文・類語

なま‐なれ【生馴・生熟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「なま」は接頭語 )
  2. ( 形動 ) まだその道に熟達していないこと。未熟であること。また、そのさまやその人。
    1. [初出の実例]「大かたなまなれの悪人なり」(出典:評判記・難波立聞昔語(1686)若林四郎右衛門)
  3. なまなり(生成)
    1. [初出の実例]「なまなれの鮨にも似たる近江衆 石を重しと持たぬ日もなし」(出典:咄本・醒睡笑(1628)一)
  4. 果物などの、まだ十分に熟していないもの。半熟
    1. [初出の実例]「秋をへて庭に定る石の色〈千川〉 未生なれの酒のこころみ〈涼葉〉」(出典:俳諧・漆島(1706))

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