ようすい‐ろ【用水路】
※財政経済史料‐四・土木・治水・治水制規・享保一八年(1733)
月日「堤、
川除、用水路、
井堰、樋、橋等之御普請所」
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デジタル大辞泉
「用水路」の意味・読み・例文・類語
ようすい‐ろ【用水路】
農業用、工業用、上水道用などの水を取り入れるための水路。
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用水路
ようすいろ
irrigation canal
農業用水や都市用水を移送するための人工の水路。一般には農業用灌漑用水のための水路を意味することが多く,この場合,水源からの水路を幹線水路,それから分岐するものを支線水路,耕地に沿う水路を最小用水路という。高所を通過させて灌漑面積を拡大し,水路の沈殿物を少なくするために,水路の流速を大きくするなどの点に留意して建設される。水利の悪い洪積台地,扇状地,火山の裾野などの開拓には重要な意義をもつ。武蔵野台地の玉川上水,那須野の那須疏水,矢作川付近の明治用水などは飲料用水を得る目的が強く,農業・工業・飲料用水,発電などの多目的の用水路としては琵琶湖疏水,愛知用水などが,農業用水路としては豊川用水,香川用水などがある。
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ようすいろ【用水路 irrigation cannal】
水源から圃場(ほじよう)まで灌漑用水を送るための水路。機能的にみて,水源から灌漑地区までの水路は送水を主目的とし,灌漑地区内の水路は各圃場への配水に重点が置かれる。圃場での用水量を基に配水計画をたて,灌漑地区入口での必要な水量および水位が決められ,この地点を送水系の分水点として,各分水点での水量と水位を満足するよう全体の水路路線や容量が定められる。灌漑地区内の用水量が時間的に変動する場合には,分水工地点などにファームポンドを設け,送水系からの流量を調節しつつ配分する。
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