精選版 日本国語大辞典 「甲斐」の意味・読み・例文・類語 かい かひ【甲斐】 [一] 東海道の一国。東は武蔵、相模、南、西は駿河、北は信濃に囲まれた山国。平安末期に源義光が甲斐守となり、その孫信義が武田氏を称し、守護を世襲した。江戸時代は、幕府の直轄領か親藩・譜代の大名が封ぜられ、廃藩置県後、甲府県を経て山梨県となる。甲州。[二] 山梨県中部の地名。甲府市の西に隣接し、宅地化が進む。南部の釜無(かまなし)川には信玄堤がある。平成一六年(二〇〇四)市制。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉 「甲斐」の意味・読み・例文・類語 かい〔かひ〕【▽甲×斐/▽詮/▽効】 1 行動の結果として現れるしるし。努力した効果。「我慢した―があった」2 期待できるだけの値うち。「生きている―がない」→がい(甲斐)[類語]効果・効きき目・徴しるし・成果・効こう・実効・効験・効能・効力・効用・霊験・験・作用 かい〔かひ〕【甲斐】 旧国名の一。現在の山梨県にあたる。甲州。山梨県中西部、釜無かまなし川東岸にある市。武田信玄が築いた信玄堤の遺構がある。江戸時代には綿花栽培が盛んで、現在はぶどうなど果樹栽培のほか、電子産業も発達。平成16年(2004)竜王町、敷島しきしま町、双葉ふたば町が合併して成立。人口7.4万(2010)。 がい〔がひ〕【▽甲×斐】 [語素]《名詞「かい(甲斐)」から》1 動詞の連用形や動作性の名詞などに付いて、その行為をした効果・効験の意を表す。「生き甲斐」「働き甲斐」2 主として人間関係を表す名詞に付いて、その人間関係の効果を発揮する意を表す。…としてのよしみ。「友達甲斐」3 打消しや希望の助動詞などに付いて、動作や状態の程度を表す。「理窟につまって、あげくには死なず―な目にあうて、一分いちぶんはすたった」〈浄・曽根崎〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例