精選版 日本国語大辞典 「甲殻類」の意味・読み・例文・類語
こうかく‐るい カフカク‥【甲殻類】
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節足動物門甲殻綱Crustaceaを形成する動物群で、エビやカニ類などで代表される。主として水中にすみ、えらで呼吸し、気管によって空気呼吸をする昆虫類やクモ類とともに節足動物の主要部を形成する。体は頭部、胸部、腹部、あるいは頭胸部、腹部に分かれる。それぞれ体節に分かれ、原則的には1対ずつの付属肢をもつ。付属肢は体の部位によって機能的、形態的に分化し、頭部では第1および第2触角、大あご、第1および第2小あご、胸部では第1~第3顎脚(がっきゃく)、第1~第5遊泳脚あるいは歩脚、腹部では腹肢とよばれる。消化管は口から直走して、口道、胃、中腸、後腸に分かれ、後端の尾節に肛門(こうもん)が開く。下等甲殻類には原始的な梯子(はしご)状神経系の形態をとどめるものがあるが、一般に神経節の左右の合一や、前後の集中化が著しい。循環系は開放血管系で、心臓を欠く場合は体あるいは消化管の運動により血流をおこす。体色変化に関与するサイナス腺(せん)、第二次性徴に関与する雄性腺は甲殻類特有の内分泌腺である。
化石は古生代カンブリア紀以降の地層に出土するが、現生種は約5万種で、次の9亜綱に分けられる。
(1)頭蝦亜綱(かしらえびあこう)Cephalocarida もっとも原始的な甲殻類で、4属9種。
(2)鰓脚亜綱(さいきゃくあこう)Branchiopoda ミジンコなど。
(3)貝形亜綱(かいけいあこう)Ostracoda 2枚の殻をもつウミホタルなど。
(4)橈脚亜綱(とうきゃくあこう)Copepoda 一般に体長数ミリメートルのプランクトン。
(5)鬚蝦亜綱(かみえびあこう)Mystacocarida 潮間帯の砂中にすむ微小種で、3種のみ。
(6)鰓尾亜綱(さいびあこう)Branchiura 魚類の体表に寄生するチョウ類。
(7)蔓脚亜綱(まんきゃくあこう)Cirripedia フジツボ類。
(8)嚢胸亜綱(のうきょうあこう)Ascothoracica ヒトデなどに寄生する特殊な動物群。
(9)軟甲亜綱Malacostraca エビ、カニ、シャコなど、いわゆる高等甲殻類。
[武田正倫]
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