畎畝(読み)ケンポ

デジタル大辞泉 「畎畝」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぽ【×畝】

田のあぜと畑のうね
田園。いなか。
「―の間より登庸し来りて」〈鴎外訳・即興詩人

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精選版 日本国語大辞典 「畎畝」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぽ【&JISF659;畝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 田のみぞとあぜ。
    1. [初出の実例]「敵兵個々、皆な凸処、樹木、畎畝、を小楯に取り進来る」(出典:浮城物語(1890)〈矢野龍渓〉六一)
    2. [その他の文献]〔蔡邕‐胡公碑〕
  3. 都から離れたところ。田園。いなか。
    1. [初出の実例]「業成畎㽗幾経秋、種稲方知稲得秋」(出典:宝覚真空禅師録(1346)乾・境致・畊道菴)
    2. [その他の文献]〔孟子‐万章・上〕

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