異制庭訓往来(読み)いせいていきんおうらい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「異制庭訓往来」の意味・わかりやすい解説

異制庭訓往来
いせいていきんおうらい

『新撰之消息』『百舌鳥往来』『森月往来』などともいう。南北朝時代の初学者向け教科書。1巻。江戸時代,虎関師錬の編とされたが,定かでない。正月から 12月までの行事風物を述べた贈答手紙を掲げ,貴族社会における知識百般を体得できるように工夫されている。中世往来物一つ。『群書類従所収

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android