疑似(読み)ギジ

デジタル大辞泉 「疑似」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐じ【疑似/擬似】

[名](スル)
本物によく似ていてまぎらわしいこと。また、そのもの。「―コレラ」
そっくりまねをすること。
みだりに洋客の口気を―するの論なり」〈吉岡徳明・開化本論〉
[類語]似る瓜二つ生き写し丸写しそのままそっくり酷似相似似通う似寄る似寄り似付く類する類似近似肖似空似もどき紛い紛らわしい似非カーボンコピー

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精選版 日本国語大辞典 「疑似」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐じ【疑似・擬似】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく似ていること。紛らわしいこと。
    1. [初出の実例]「世の常言に違ふことなく、擬似(ギジ)の迷ひを解けども悟らで」(出典読本南総里見八犬伝(1814)八)
    2. [その他の文献]〔漢語便覧(1871)〕〔魏志‐杜恕伝〕
  3. ( ━する ) そっくりまねすること。また、まねしたもの。
    1. [初出の実例]「其の徂徠の文も歩々必ず滄溟に擬似(ぎジ)するにも非ず」(出典:授業編(1783)六)

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普及版 字通 「疑似」の読み・字形・画数・意味

【疑似】ぎじ

まぎらわしい。〔呂覧、疑似〕疑似の迹は察せざるべからず。之れを察すること、必ず其の人に於てす。~澤に入りては牧に問ひ、水に入りては漁師に問ふ。奚(なん)の故ぞ。其の之れを知ること審らかなればなり。

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