疾病構造(読み)しっぺいこうぞう

改訂新版 世界大百科事典 「疾病構造」の意味・わかりやすい解説

疾病構造 (しっぺいこうぞう)

国民全体のなかでの疾病の種類と量的な存在の関係をいう。すなわち,ある国のある時点で,どんな疾病にどのくらいの人がかかっているか,そして,それがどのような傾向にあるかを示すものである。疾病の種類には1979年から〈第9回国際疾病障害及び死因分類〉が用いられている。量的な把握のためには国民健康調査患者調査人口動態統計が用いられる。生活環境の改善,医学・医療の進歩人口構造の変化にともなって急性感染症は今日非常に少なくなった反面成人病と総称される慢性退行性疾患が激増しており,公衆衛生行政,医療の方向も疾病構造の変化に対応していかなければならなくなっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

栄養・生化学辞典 「疾病構造」の解説

疾病構造

 疾病の原因経過,病像を総合していう.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android