病歴(読み)ビョウレキ

デジタル大辞泉 「病歴」の意味・読み・例文・類語

びょう‐れき〔ビヤウ‐〕【病歴】

患者既往症現症経過・検査所見・治療などの記録カルテに記載される。
[類語]経歴履歴前歴略歴過去学歴職歴閲歴素性生い立ち育ち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「病歴」の意味・読み・例文・類語

びょう‐れきビャウ‥【病歴】

  1. 〘 名詞 〙 患者の既往症、現在の病気の経過、治療などの状況。またそれらに関する総合的記録。
    1. [初出の実例]「秋雄がわたしの状態の粗筋を病歴のやうにおまへに話し聴かして呉れたのち」(出典:生々流転(1939)〈岡本かの子〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「病歴」の意味・わかりやすい解説

病歴
びょうれき

医師が初診患者を迎えたとき,まず調べるもの。患者が受診した直接の動機を聞くのが現病歴,本人の過去の病的状態を調べるのが既往歴家族や近親者の病的状態を調べるのは家族歴である。この3つを狭義の病歴という。これに医師が観察した事柄 (現症という) や検査所見などを含めて正確に記録したものを広義の病歴といい,診断や治療上きわめて重要なものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android