発声器官(読み)ハッセイキカン

デジタル大辞泉 「発声器官」の意味・読み・例文・類語

はっせい‐きかん〔‐キクワン〕【発声器官】

音声を発するために用いる器官総称喉頭口腔鼻腔など。肺から送り出された呼気を、声帯で振動させて音に変え、口腔や鼻腔で共鳴させて言語音を発生させる。
[補説]声帯から口腔・鼻腔までの共鳴腔は、特に構音器官調音器官)と呼ばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「発声器官」の意味・読み・例文・類語

はっせい‐きかん‥キクヮン【発声器官】

  1. 〘 名詞 〙 気道内の特定部位にある薄膜状の器官。それを振動させることによって振動音を生じる。哺乳類の声帯や共鳴装置、鳥類鳴管カエルなどの鳴嚢などを含む。発声器
    1. [初出の実例]「また赤ん坊がアババというような無意味な発声をしているのは〈略〉実は発声器官のトレーニングになっているのであって」(出典:南方熊楠の学風(1952)〈桑原武夫〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android