(読み)ハツ

デジタル大辞泉 「発」の意味・読み・例文・類語

はつ【発〔發〕】[漢字項目]

[音]ハツ(漢) ホツ(呉) [訓]たつ ひらく あばく
学習漢字]3年
ハツ
矢や弾を放つ。「発射発砲不発暴発連発銃百発百中
出かける。たつ。「発車発着始発出発進発先発遅発
外部や世間に向けて出す。「発券発行発信発送発注発売発布発令増発乱発
外に現れ出る。生ずる。生じさせる。「発火発芽発癌はつがん発現発光発散発情発生発電発熱揮発蒸発
物事を始める。行動を起こす。事が起こる。「発案発議発語発想発奮偶発続発突発奮発自発的
隠れていたものなどを明るみに出す。ひらく。あばく。「発掘発見発明開発啓発告発徴発摘発
外に向かって伸び広がる。「発育発達発展
(「」の代用字)はねかえす。はね上げる。「挑発反発
(「」の代用字)とびはねる。「活発
10 (「」の代用字)かもす。「発酵
ホツ〉始める。起こす。起こる。「発願発起発作発心発足発端
[名のり]あき・あきら・おき・しげ・ちか・とき・なり・のぶ・のり・よし
難読新発意しんぼち発条ばね発条ぜんまい

はつ【発】

[名]
出発すること。「9時特急」⇔
発信すること。「ロンドン12日の外電」
発動機の略。「単機」
[接尾]助数詞。上に来る語によって「ぱつ」ともなる。
弾丸などの発射や、爆発物を数えるのに用いる。「二銃声」「号砲一」「一万花火
攻撃などを数えるのに用いる。「一なぐってやる」「ホームランを二打つ」
俗に、くしゃみ放屁性交などの回数を数えるのに用いる。

ほつ【発】[漢字項目]

はつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「発」の意味・読み・例文・類語

はつ【発】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 出発すること。発車すること。また、通信などを発すること。時刻場所を示す語に付けて用いる。
    1. [初出の実例]「海外新報〈略〉五月十三日ロンドン発」(出典:朝野新聞‐明治八年(1875)六月二七日)
    2. 「上野発の汽車にて」(出典:花ごもり(1894)〈樋口一葉〉七)
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 弾丸などの発射を数えるのに用いる。上にくる語によっては「ぱつ」となる。
    1. [初出の実例]「鉄砲のねらひを定めて、一発ドンと放ちしに」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉七)

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