登遐(読み)トウカ

デジタル大辞泉 「登遐」の意味・読み・例文・類語

とう‐か【登×遐/登×霞】

《遠い天に登る意》天子崩御をいう語。
「―の日に際して諸王の葬に会するを欲せざらば」〈露伴運命

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精選版 日本国語大辞典 「登遐」の意味・読み・例文・類語

とう‐か【登遐・登霞・登仮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 遠い天へ登るの意 ) 皇帝天皇上皇などが死ぬこと。崩御(ほうぎょ)昇遐(しょうか)
    1. [初出の実例]「天皇、以慶雲四年六月十五日登遐」(出典:大般若波羅蜜多経巻二三跋‐和銅五年(712)一一月一五日)
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼下〕

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普及版 字通 「登遐」の読み・字形・画数・意味

【登遐】とうか

崩御。人の死。〔墨子、節葬下〕秦の西に儀渠(ぎきよ)の國といふり。其の親戚死するときは、柴(さいしん)を聚めて之れを焚(や)き、燻上すれば之れを登遐と謂ふ。然る後之れを孝子爲りと謂ふ。

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