精選版 日本国語大辞典 「白内障」の意味・読み・例文・類語
はく‐ないしょう ‥ナイシャウ【白内障】
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(3)村田忠彦. 老人性白内障に対するカタリン点眼薬の効果に対する二重盲検法による臨床的研究. 日本眼科紀要. 1980;31:1217-1222.
(4)戸張幾生, 桐沢長徳, 馬嶋慶直, 他. 初期老人性白内障に対するグルタチオン点眼薬の臨床効果―二重盲検試験による検討―. 眼科臨床医報. 1982;76:1779-1787.
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出典 法研「EBM 正しい治療がわかる本」EBM 正しい治療がわかる本について 情報
加齢とともに、
水晶体核の硬化、着色が主因のものを
混濁がある程度進行すると、視力障害が起きます。また、夜間に入射光が混濁により散乱することで、自動車のヘッドライトがまぶしく感じるグレアが起きたり、
進行度は必ずしも両眼が同程度ではなく、多くは左右に差があります。また、白内障の初期では核の硬化がみられ、見かけ上、老眼が軽減した症状(近用眼鏡の度数の軽減化)が現れることがあります。
白内障が初期のうちは、進行を予防する目的で目薬を点眼します。しかし、目薬は進行を抑制するのみで、視力を改善させる効能はありません。
ある程度進行し、視力が低下した場合や、グレアを訴える場合には手術を行います。
手術の時期は、視力の必要度が患者さんの社会生活により異なるため、視力検査の数値だけでは一概に決められません。また、白内障の程度と視力は一致しないことがあるため、混濁の程度でも手術時期の決定は不可能です。高齢者は全身疾患を有することが多いため、その治療方針は年齢や全身状態も考慮して決められます。
手術器械や眼内レンズの改良、手術方法の向上で、眼内手術は以前より安全なものになっています。方法は、超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術です。
3㎜程度に小さく切開したところから超音波プローブを挿入して、水晶体を乳化吸引し、残った水晶体嚢のなかに眼内レンズを挿入します。挿入する眼内レンズは、小切開から挿入可能なアクリルやシリコン素材の折りたたみレンズを主に使います。麻酔は、点眼麻酔やテノン嚢下麻酔などの局所麻酔を行い、20分程度で手術は終了します。
視力障害が白内障以外の病気によるものでないかを、常に確認する必要があります。
前記したように、白内障手術は以前に比べて安全な手術となりましたが、術後感染症など失明に至る合併症を起こすこともあります。眼科医とよく相談して、今後の治療方針を決めることが必要です。
沼賀 二郎, 村田 博史
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
俗に「目のレンズ」とよばれる水晶体の混濁する疾患で、視力障害をおこす。白そこひ、うみそこひなどともよばれ、いろいろの種類がある。先天性と後天性に大別されるが、原因や混濁の形状および位置によっても分類される。すなわち、老人性白内障、糖尿病性白内障、外傷性白内障などの後天性白内障のほか、層間白内障、点状白内障、中心白内障、全白内障には、母親が妊娠中に風疹(ふうしん)にかかると、その子に白内障を生ずるものもある。いずれも視力が悪く、ときには失明状態になるほか、特別の症状はみられない。近年とくに老人性白内障が増加しており、筆者の外来では60歳以上で視力0.1以下の人の60%を占めている。なお、虹彩(こうさい)炎、緑内障、網膜疾患など他の眼疾患のために二次的に発生する併発白内障もあり、原疾患の軽重に予後が左右される。
[桑原安治]
先天性白内障は早期に手術を行わないと効果はない。古くは水晶体の切嚢(のう)術によったが、これには副作用が多い。桑原安治(やすはる)(1908―85)の開発した水晶体吸引法は、角膜に2、3ミリの切開を加えて注射器で水晶体の内容物を吸い取る方法である。これによると角膜切創がごくわずかであり、術後管理も良好で成績もよい。また、老人性白内障や成人の白内障においては中央に核ができ、加齢とともに硬度を増す。そこで1745年フランスの眼科医ダビエルJacques Daviel(1696―1762)が、角膜を3分の1ほど切開し、後嚢を残して中央の核を摘出する手術を開発した。これが嚢外摘出法である。これが安定した方法として長く行われ、その後に水晶体全体、すなわち嚢を残さず摘出する嚢内摘出法が開発された。桑原は、この有核の白内障も無核の先天性白内障のように簡単に吸引することができないものかと種々検討の結果、超音波ねじり振動を利用し、チップtipの先を60度に曲げたものが水晶体核の破砕力が強大であることを確かめ、これを利用して角膜に2、3ミリの切開を行い、そこから超音波のチップを水晶体内に挿入し、核を破砕しながら破砕片を吸引することに成功した。この方法は各年齢の白内障に応用することができた。切創が小さく、外来診療でも手術が可能である。なお、ほとんど同時にアメリカのケールマンKelmanも超音波を利用した水晶体の破砕吸引を開発したが、超音波の縦振動を用いたために核の破砕力が弱く、だいたい50歳以下の白内障に適応されている。また1970年(昭和45)ころから白内障手術の進歩は飛躍的であり、とくに手術用顕微鏡の導入が意外にも早く一般化し、それに応じて手術器具の改良、とくに手術顕微鏡用のものがつくられ、縫合材料も精密化して手術術式が大幅に変革した。現在では老人性白内障の手術は、おもに嚢内摘出法、計画的嚢外摘出法、超音波吸引法が常用されている。近年、眼内レンズ挿入法が発達してきた。前房内に挿入する方法と後房内に挿入する方法があるが、まだ一般に臨床に応用されるまでには至っていない。
[桑原安治]
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(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)
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…また,これらの悪性腫瘍は,白血病よりも遅れて被爆後13年目以降に発症率の増加がしだいに明らかとなっている。 白内障も被爆との関係の明らかな疾病で,とくに40レム以上の放射線被曝を受けた人々(爆心地から1.6~1.8km以内)に高率に出現が認められている。そのほか,胎児期に被爆した人々にみられる小頭症および知能障害が,爆心地から1.2km以内,胎齢18週未満,ことに3~17週での被爆で認められている。…
※「白内障」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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冬期3カ月の平均気温が平年と比べて高い時が暖冬、低い時が寒冬。暖冬時には、日本付近は南海上の亜熱帯高気圧に覆われて、シベリア高気圧の張り出しが弱い。上層では偏西風が東西流型となり、寒気の南下が阻止され...
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