白山一華(読み)ハクサンイチゲ

デジタル大辞泉 「白山一華」の意味・読み・例文・類語

はくさん‐いちげ【白山一華/白山一花】

キンポウゲ科多年草。本州中部以北の高山に自生し、高さ約20センチ。全体に粗い毛がある。葉は手のひら状の複葉。夏、茎の先に白い花びら状のがくをもつ花を数個開く。白山最初に発見された。 夏》霧疾はやし―ひた靡き/秋桜子

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精選版 日本国語大辞典 「白山一華」の意味・読み・例文・類語

はくさん‐いちげ【白山一華】

  1. 〘 名詞 〙 キンポウゲ科の多年草。北海道、本州中部以北の高山の草原に生える。高さ一五~三〇センチメートル。葉は三出複葉で長柄をもち根ぎわから生える。小葉は二~三中裂、裂片はさらに分裂して終裂片は線形初夏、長い花茎の先の三枚の総包葉の間から花柄を出し、白い花を五~六個つける。がく片は五~七個あり、楕円形で花弁様をしている。はくさんいちげそう。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「朝明にて吾が脚かろしいちめんに白山一華(ハクサンイチゲ)咲く谷間なり」(出典:鷲(1940)〈川田順黒部へ)

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