翻訳|facula
望遠鏡を太陽に向け,白い紙の上に太陽の像を拡大して投影して見ると,太陽の縁近くに白く光った斑点が見えることがある。これが白斑である。とくに黒点が太陽の縁近くにあればその周囲には必ず白斑がある。しかし,太陽面の真ん中では見えない。地上の大気のゆらぎの少ないときに観測すると,白斑は差渡し200kmから700kmの小さな点の集合からなっていることがわかる。個々の小さな点の寿命は10~20分である。明るさは,0.5μmの波長の光で測定した場合に周囲の明るさに比べて1.3倍ほど明るい。温度でいうと周囲の約6000Kの温度に比べて200Kから600K高いものを見ていることになる。白斑には強い磁場が観測されており,その強さは数百から2000ガウスもある。白斑は目で見える光球層の浅いところに起こっている現象であるが,光球層の上の彩層でも明るい斑点として見え,彩層白斑と呼ばれている。白斑も彩層白斑も小さい粒状のものが集まって網状になって存在している。この網状の構造は超粒状斑と呼ばれ,寿命は約1日である。二つとも磁場に起因した現象に違いないのであるが,なにゆえに明るいかはまだ解明されていない。
執筆者:平山 淳
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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