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デジタル大辞泉
「白神山地」の意味・読み・例文・類語
しらかみ‐さんち【白神山地】
青森・秋田県境の山地。最高峰は向白神岳で標高1243メートル。ブナの原生林が広く残り、クマゲラやイヌワシなどが生息。平成5年(1993)世界遺産(自然遺産)に登録された。
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白神山地【しらかみさんち】
青森・秋田県境の西部に広がる山地。最高峰向白神(むかいしらかみ)岳(1250m,青森県)。矢立峠から西へ日本海沿岸部までの約60kmは南北方向の交通の障害となっているものの,一帯は日本最大のブナの原生林におおわれている。1982年,青森・秋田両県によって山地を越える青秋林道の建設が始まったが,ブナ原生林保全運動が活発化し,1991年建設中止。林野庁は自然保護団体の要望を受け,1万7000haを〈森林生態系保護地域〉に指定した。その後,日本自然保護協会などの活発な働きかけが実を結び,1993年世界自然遺産に登録(世界遺産条約)。登録地域の約6割を占める保存地区(約1万ha)は立ち入り禁止。
→関連項目秋田[県]|岩木川|西目屋[村]|ブナ
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しらかみさんち【白神山地】
1993年に登録された日本の世界遺産(自然遺産)で、青森県南西部から秋田県北西部にまたがる山岳地帯。出羽山地の北端部に位置する白神山地には、1243mの向(むかい)白神岳をはじめ、1232mの白神岳、1086mの二ツ森岳など、標高1000m級の山々が連なっている。世界遺産に登録されたのはその中心部分の約170km2で、一帯のブナの原生林は世界最大級といわれる。このブナの純林には約500種の豊富な植物とニホンカモシカ、ニホンザル、ツキノワグマなど14種の哺乳類、絶滅が危惧されるイヌワシ、クマゲラ、クマタカなど84種の鳥類や約2000種にも上る昆虫類が確認されている。保水性の高いブナの原生林からは幾筋もの川が流れ、多くの滝が美しい景観を作り出している。特に、青森県側の「暗門の滝」と「くろくまの滝」が有名。◇英名はShirakami-Sanchi
出典 講談社世界遺産詳解について 情報
白神山地
しらかみさんち
青森県と秋田県の境界にある山地。出羽山地(でわさんち)の北部にあたり、米代川(よねしろがわ)によって出羽山地の主要部とは分断されている。また岩木川水系湯の沢川以東の部分は大鰐山地(おおわにさんち)とよぶ。山地の大部分は新第三紀層からなるが、一部には古生層や花崗(かこう)岩、石英安山岩もみられる。主要部は起伏量600メートル以上の大起伏山地で、向(むかい)白神岳(1250メートル)、白神岳(1235メートル)などがある。なお、白神山地は世界遺産条約に基づき、1993年(平成5)自然遺産リストに登録された(世界自然遺産)。
[横山 弘]
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白神山地
(青森県西津軽郡鰺ヶ沢町;青森県西津軽郡深浦町;青森県中津軽郡西目屋村;秋田県山本郡藤里町)
「世界遺産」指定の地域遺産。
白神山地は、青森県南西部と秋田県北西部の県境に位置する広大な山岳地帯の総称。1万6971haに及ぶブナ原生林が広がる。天然記念物のクマゲラやイヌワシ、特別天然記念物のニホンカモシカなど多くの野生生物が生息する。特に優れた自然環境で、ほぼ人間が手を加えていない核心地域と、核心地域の周辺部の緩衝帯としての役割を果たす緩衝地域に区分されている
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
しらかみさんち【白神山地】
青森・秋田県境の西部に広がる山地で,出羽山地を構成する五つの地塊山地のうち,最北端に位置する。北は岩木川水系上流諸河川ならびに中村川,赤石川,追良瀬(おいらせ)川などにより,また南は米代川水系諸河川により,それぞれ深く刻まれて起伏量の大きな壮年山地となっている。河川は断層線にほぼ沿って流れ,北西部では南北方向に深い谷が発達,南部では北東~南西および北西~南東に格子状に走る断層線に沿って谷が形成されている。
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白神山地
(青森県西津軽郡鰺ヶ沢町・深浦町・西目屋村)
「あおもり魅力百選」指定の観光名所。
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報