白菅(読み)シラスゲ

デジタル大辞泉 「白菅」の意味・読み・例文・類語

しら‐すげ【白×菅】

カヤツリグサ科多年草。湿った林に生え、高さ30~60センチ。地上茎三角柱で、白みを帯びた葉をつける。夏、茎の頂に淡緑色雄花の穂を、その下に数個雌花の穂をつける。

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精選版 日本国語大辞典 「白菅」の意味・読み・例文・類語

しら‐すげ【白菅】

  1. 〘 名詞 〙 カヤツリグサ科の多年草。各地の林下の水湿地などに生える。根茎は長く地中をはって先端から新株を生じ、稈(かん)は高さ五〇~七〇センチメートル。葉は淡緑色で幅五~一〇ミリメートルの線形で先はとがり、柔らかく裏面白色を帯びる。初夏、稈の先端に雄花穂を一個、その下に数個の雌花穂を側生する。
    1. [初出の実例]「葦鶴のさわく入江の白菅(しらすげ)の知らせむためと言痛(こちた)かるかも」(出典万葉集(8C後)一一・二七六八)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「白菅」の解説

白菅 (シラスゲ)

学名Carex doniana
植物。カヤツリグサ科の多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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