しら‐ほね【白骨】
〘名〙
① 漆などの塗ってない扇の骨。
※
増鏡(1368‐76頃)一〇「内の上は、
しらほねの御扇、左の
御手に持たせ給て」
※
高野山文書‐正応四年(1251)
九月・高野山寺僧等盗取米銭資材注文「鞍三口内
貝鞍、墨鞍、白骨」
はっ‐こつ ハク‥【白骨】
※
霊異記(810‐824)上「夫れ死霊白骨すら尚猶し此くの如し」
※
撰集抄(1250頃)一「別れし
野辺をみれば、〈略〉わづかに
名残と見ゆるは形も侍らぬはっこつ也」 〔
国語‐
呉語〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「白骨」の意味・読み・例文・類語
はっ‐こつ〔ハク‐〕【白骨】
風雨にさらされて白くなった骨。「白骨死体」「白骨化する」
[類語]人骨・万骨・骸骨
しら‐ほね【白骨】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「白骨」の読み・字形・画数・意味
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白骨
はっこつ
skeletal remains
成人死体は,野外に放置されたときには夏は数週間,春秋は数ヵ月間で白骨化し,土中に埋葬されたときには数年で白骨化する。白骨死体では,おもに骨盤,頭骨の形状,計測から性別が,恥骨結合面,頭蓋骨縫合,上腕骨頭の状態から年齢がわかり,四肢長骨の長さに一定の係数を掛けると身長が算出される。からだつきや顔つきのような個人的特徴がわかることもある。人骨と獣骨の別は,顕微鏡検査,血清学的検査,形態観察で判定できる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報