精選版 日本国語大辞典 「白黒」の意味・読み・例文・類語
しろ‐くろ【白黒】
〘名〙
① 白と黒。白色と黒色。こくびゃく。
※浮世草子・好色一代女(1686)三「入江なる白黒(シロクロ)の玉を拾ひて」
② 二つの対応するものを表わすのに用いる語。多く、是と非、善と悪、真と偽などの意に用いる。こくびゃく。
※あさぢが露(13C後)「そのかみは白くろしも見侍らざりき」
③ (━する) 白くしたり黒くしたりすること。驚いた時や、のどがつまって苦しむ時などの目のさまにいう。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)初「眼を白黒して亦のめど」
※香港にて(1958)〈堀田善衛〉「白黒及び天然色用に二つの35ミリカメラ」
はっ‐こく ハク‥【白黒】
〘名〙
① 白い色と黒い色。白いものと黒いもの。黒白(こくびゃく)。
② 善と悪。正と邪。黒白(こくびゃく)。〔史記‐蘇秦伝〕
しら‐くら【白黒】
〘名〙 (「しろくろ」の変化した語) あれこれといわれるたね。非難されるべき理由。
※浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)三「何んとは左太郎兵衛、しらくらなしの三つぼ、張って見ようじゃ有るまいか」
はく‐こく【白黒】
〘名〙 ⇒はっこく(白黒)
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