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デジタル大辞泉
「皮脂腺」の意味・読み・例文・類語
ひし‐せん【皮脂腺】
皮膚の内層にあって、脂質を蓄積し、毛孔を通じて皮脂として体表に分泌する腺。手のひらと足のうら以外の全身にある。脂腺。
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ひしせん【皮脂腺 sebaceous gland】
哺乳類の外分泌腺の一種で,単に脂腺とも呼ばれる。毛に付随してほとんど全身の皮膚に分布し,脂肪酸やコレステロールなどを含む脂肪様の物質(皮脂)を分泌し,毛や皮膚をうるおし,乾燥をふせいでいる。毛のない部位,例えば手のひらや足のうらにはないが,口唇,包皮,外陰,肛囲などでは毛をともなわない独立皮脂腺をつくっている(それぞれ口唇腺,包皮腺,外陰腺,肛門腺と呼ばれる)。腺体は真皮中にあり,形は胞状で,毛包(毛囊)を囲み,数個集まっている。
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皮脂腺【ひしせん】
脂腺,毛包腺とも。哺乳(ほにゅう)類の皮膚腺の一種で,脂肪を分泌する。てのひら,足底を除く全身に分布し,脂肪酸やコレステロールを成分とする皮脂を分泌し,毛や皮膚を潤し,乾燥を防ぐ。口唇腺,外陰腺,肛門腺など,毛を伴わないものもある。腺体は真皮の中にあり,排出管は毛包に開口する。腺細胞の中に次第に脂肪がたまり,ついには細胞がこわれて分泌物となる。
→関連項目脂漏性湿疹
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皮脂腺
ひしせん
sebaceous gland
毛や皮膚をなめらかにする皮脂を分泌する腺で,大部分は毛根を包む袋状の上皮組織である毛包 (毛嚢) に付属している。
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皮脂腺
皮脂をつくり出す器官のこと。毛穴から少し入った頭皮の中にあり、頭髪の潤いを保つ他、細菌から守る働きをしている。
出典 抜け毛・薄毛対策サイト「ふさふさネット」毛髪用語集について 情報
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
世界大百科事典内の皮脂腺の言及
【腺】より
…(2)粘液腺 粘液を分泌する粘液腺mucous glandは,口腔,鼻腔,咽頭,気管,気管支,消化管など至るところにみられる。(3)脂腺 皮脂腺のように脂質を分泌する腺を脂腺sebaceous glandという。副腎皮質や睾丸(精巣),卵巣の内分泌細胞はステロイドホルモンを分泌するが,これも広義の脂腺ということができる。…
【皮膚】より
…真皮も膠原繊維束がさまざまな方向に交錯して走る厚くてじょうぶな層として発達し,その下には多量の脂肪を含む皮下組織が存在し,神経や血管の通路となっている。また,哺乳類では小汗腺,大汗腺,皮脂腺,乳腺の四つの皮膚腺が出現する。小汗腺は全身に分布し,水分の多い分泌物を出して,毛とともに体温調節に重要な働きをする。…
※「皮脂腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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