(読み)メイ

デジタル大辞泉 「盟」の意味・読み・例文・類語

めい【盟】[漢字項目]

[音]メイ(漢) [訓]ちかう ちかい
学習漢字]6年
固い約束を交わす。互いに結ぶ約束。ちかい。「盟主盟邦盟約盟友加盟会盟結盟血盟同盟連盟
難読盟神探湯くかたち

めい【盟】

誓い。同盟。「を結ぶ」

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精選版 日本国語大辞典 「盟」の意味・読み・例文・類語

めい【盟】

  1. 〘 名詞 〙 ちかいをたてること。また、そのちかい。同盟。
    1. [初出の実例]「貴寺当山合盟専起先聖明王之叡願」(出典太平記(14C後)二四)
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼・下〕

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普及版 字通 「盟」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)
13画

(異体字)
12画

[字音] メイ
[字訓] ちかう

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
(明)+血(けつ)。は神明。その前で牲血をすすって盟約することをいう。〔説文〕七上に正字をに作り、「禮に曰く、國に疑はしきるときは、則ち(ちか)ふ。侯再び相ひ與(とも)に會す。十二にして、一たびふ。北面して天の司愼・司命に詔(つ)ぐ。ふときは牲をし、血を歃(すす)り、朱盤玉敦(ぎよくたい)、以て牛耳を立つ。(けい)に從ひ、血に從ふ」とし、重文として篆文・古文を録する。は窓の象形で、月明の入るところ、神明の(のぞ)むところである。〔周礼、春官、詛祝〕に、大事を盟、小事を詛(そ)とする。近出の〔侯馬盟書〕は、いわゆる宗盟の類。欧陽脩の〔集古録〕に、秦の昭襄王が楚王に詛祝を加えた〔詛楚文〕を録している。盟書は〔左伝、僖二十六年〕「載は府に在り、大師之れを(つかさど)る」とあって、周の盟府に納れ、他は当事国に保管した。

[訓義]
1. ちかう、ちかい、盟約。
2. 約束、確約する。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 チカフ・ムスブ・カナフ・ムカフ 〔字鏡集〕 チカフ・ムカフ・ウケヒク・ムスブ・ナル・カナフ

[熟語]
・盟会・盟寒・盟兄・盟契・盟言・盟載・盟矢・盟辞・盟主・盟首・盟書・盟信・盟誓・盟詛盟歃・盟弟・盟府・盟文・盟約・盟友・盟要
[下接語]
盟・加盟・佳盟・会盟・改盟・棄盟・旧盟・血盟・結盟・尸盟・司盟・私盟・詩盟・主盟・守盟・首盟・修盟・尋盟・誓盟・前盟・詛盟・歃盟・訂盟・同盟・背盟・文盟・約盟・渝盟・要盟・盟・臨盟・連盟

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「盟」の意味・わかりやすい解説


めい

モンゴル行政区画名称モンゴル語でチグルカンもしくはアイマクという。清(しん)朝は内モンゴルを支配したのち、蘇木ソム)、旗(き)(ホシグ)の上にたつ盟を設け、それにより内モンゴルを六分した。また17世紀末に外モンゴル清朝に帰属すると、ここに四つの盟を置いた。現在では中国内モンゴル自治区にのみみられる行政区画で、県級市、県、旗の上にたつ行政組織として、三つの盟が設置されている(2017年時点)。

[森川哲雄 2018年1月19日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「盟」の意味・わかりやすい解説


めい
meng; mêng

モンゴルの行政区画。清朝はモンゴル族統治のために軍事行政組織の単位としてをおいたが,さらに各旗を統合強化するため盟を設けた。内モンゴルの 49旗は6盟に,外モンゴルの 86旗は4盟に編成され,各盟には清朝の任免する盟長がおかれた。

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