


(かん)の省聲」とするが、下は水盤の形。〔詩、小雅、節南山〕「何を以て監(かんが)みざる」、〔詩、大雅、烝民〕「天、
を監る」のように用いる。金文に「監
(かんし)」(監司)という語があり、もと天より監臨することをいう。〔呉王夫差鑑〕に「自ら
監を作る」とあり、鑑(水鏡)をいう。
(藍)・籃・檻・襤・覽(覧)・濫・鹽(塩)・
・鑑など十五字を収める。その音は覽・檻の二系に分かれるが、監の語頭子音に古くkl-のように二系に分化する音があったのであろう。
(鏡)kyang、光kuang、景kyang、影yangは、それぞれ系列をなし、声義に通じるところがある。
▶・監送▶・監倉▶・監卒▶・監択▶・監治▶・監中▶・監定▶・監典▶・監奴▶・監統▶・監
▶・監督▶・監犯▶・監寐▶・監撫▶・監斃▶・監謗▶・監房▶・監本▶・監門▶・監吏▶・監領▶・監臨▶
監・三監・司監・寺監・酒監・収監・丞監・総監・太監・台監・天監・都監・統監・入監・馬監・秘監・牧監・冶監・立監・臨監・老監出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…近代以降の牢屋すなわち監獄(刑務所)とは,懲役刑,禁錮刑を宣告された犯罪者が身体を拘束される場所を意味するが,その目的や機能には(1)犯罪者の自由を剝奪するという社会的制裁,(2)有益な労働を行わせて犯罪者の社会復帰に備えさせるという矯正の役割,(3)社会秩序を保つため社会の危険人物を隔離する役割,などがある。しかし,牢屋は人間の歴史とともに存在しており,その機能および社会的存在理由は,時代や諸地域の社会の進展とともに大きく変化し,当初から以上のようなものではなかった。…
…智努離宮,和泉宮とも記す。《続日本紀》の霊亀2年(716)3月条に〈河内国の和泉・日根両郡を割(さ)き珍努宮に供せしむ(造営の人夫と費用を出させる)〉,同4月条に〈大鳥・和泉・日根三郡を割き和泉監(げん)を置く〉とあり,これまで三郡は河内国に含まれていた。監は,普通の国がもつ行政任務以外に離宮警衛の務も兼ねる管区(または役所)をさし,例に芳野監(よしのげん)があり,避暑用の芳(吉)野離宮(吉野宮)を管内に擁した。…
※「監」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...