精選版 日本国語大辞典 「目利」の意味・読み・例文・類語
め‐きき【目利】
- 〘 名詞 〙
- ① 目が利くこと。視力がすぐれていること。方々に目をくばり見つけることが早いこと。目ざといこと。めかど。また、その人。
- [初出の実例]「声をこそきくに、目きき、手きき、心ききのきき如何」(出典:名語記(1275)六)
- ② 物の真贋(しんがん)・良否などを見わけること。鑑定。また、価値を判断する能力があること。めかど。また、その人。
- [初出の実例]「これも、まことの花にはあらず。〈略〉。まことの目ききは、見分くべし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)一)
- 「五分や三分長くとも、二尺三寸というてあらそひけるが、めききするうへにこそ、そのならひはあらんずれと」(出典:咄本・醒睡笑(1628)四)