目算(読み)モクサン

デジタル大辞泉 「目算」の意味・読み・例文・類語

もく‐さん【目算】

[名](スル)
目で見て数量見当をつけたり、だいたいの計算をしたりすること。目分量。「目算を立てる」「会場の収容人数を目算する」
こうなるだろうという予測や、それにもとづいた計画。見込み。もくろみ。「目算がはずれる」
囲碁で、対局中に相手自分の地を計算すること。
[類語](1見積もり胸算用皮算用推計積もり懐勘定懐具合勘定計算予定/(2もくろみ計画くわだはかりごと一計企図企画立案構想設計プランプロジェクト青写真筋書手の内予定もくろむたくらむ策するかくする可能可能性有りポシブルポシビリティープロバビリティー将来性蓋然性公算成算心当て望み伸び代予見予知余地予断駄目で元元駄目元見込み見通し見当読み見極め当て目当て目安目処めど展望目標予測予想予期目星計算

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精選版 日本国語大辞典 「目算」の意味・読み・例文・類語

もく‐さん【目算】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目で見てみつもること。大体の見当をつけること。目分量(めぶんりょう)
    1. [初出の実例]「太政官符〈略〉町段歩数任作人等心、背撿田使目算、不依縄墨事〈略〉正元二年四月十三日」(出典:園太暦‐貞和元年(1345)一〇月二一日)
  3. 囲碁で目(め)の数を計算すること。
    1. [初出の実例]「有碁会〈略〉心静加目算之後」(出典吾妻鏡‐建保元年(1213)五月二日)
  4. もくろむこと。予期した計画。見込み。
    1. [初出の実例]「その時には此大せんめか、又とう也共もくさんをいたさう」(出典:歌舞伎・名古屋山三(仮題)(1699)二)

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