目離る(読み)メカル

デジタル大辞泉 「目離る」の意味・読み・例文・類語

め‐か・る【目離る】

[動ラ下二]《「めがる」とも》しだいに会わなくなる。
「かくてはべるほどだに御―・れずと思ふを」〈須磨

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精選版 日本国語大辞典 「目離る」の意味・読み・例文・類語

め‐か・る【目離】

  1. 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「めがる」とも。対象から目が離れる、見なくなる意 ) 見馴(な)れていた人や物を次第に見なくなる。
    1. [初出の実例]「佐保過ぎて寧楽の手向に置く幣(ぬさ)は妹を目不離(めかれず)相見しめとそ」(出典万葉集(8C後)三・三〇〇)
    2. 「世中の人の心は、めかるれば忘れぬべき物にこそあめれ」(出典:伊勢物語(10C前)四六)

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