精選版 日本国語大辞典 「直に」の意味・読み・例文・類語
すぐ‐に【直に】
〘副〙
① 時をおかず。ただちに。じきに。
※東寺百合文書‐に・寛正五年(1464)一一月一七日太田行頼書状案「彼下地分之事、惣田数年貢配当分は、すぐに沙汰可レ申候由」
② 間にほかのものをはさまずに。じかに。そのままに。
※米沢本沙石集(1283)一〇本「なになにすくにいわれよ、思様ありて問ふなりと云へども」
ただち‐に【直に】
〘副〙 間を隔てたり、間に何かをはさんだりしないさまをいう。
① じかに。直接に。まっすぐに。
※百座法談(1110)三月二六日「此経を一偈一句にてもかきよみたてまつらむ人はたたちに尺迦牟尼仏のとかせたまうをきき」
② 時を移さず。すぐに。
※冥報記長治二年点(1105)「
(タタチニ)慈寺の坐仏堂の中に至りて」

じか‐に ヂカ‥【直に】
〘副〙 間に人や物を入れないで直接にするさま。じきじき。じきに。
※雑俳・軽口頓作(1709)「はなさしゃれ・一の富より直に銀」
じっき‐に ヂッキ‥【直に】
〘副〙 「じきに(直)」の変化した語。
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五「イヤじっきに、このさきじゃわいな」
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