直播(読み)じきまき

精選版 日本国語大辞典 「直播」の意味・読み・例文・類語

じき‐まき ヂキ‥【直播】

〘名〙 苗代(なわしろ)苗床などに蒔かないで、直接田畑種子を蒔くこと。じかまき。ちょくはん。

じか‐まき ヂカ‥【直播】

〘名〙 苗代や苗床を用いないで、直接田や畑に種子をまくこと。じきまき。ちょくはん。

ちょく‐はん【直播】

〘名〙 農作物の播種法の一つ農地に直接種子を播くこと。じかまき。じきまき。

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デジタル大辞泉 「直播」の意味・読み・例文・類語

ちょく‐はん【直×播】

[名](スル)直播じかま」に同じ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「直播」の意味・わかりやすい解説

直播
じきまき

「じかまき」ともいう。作物を栽培する際,初めから本圃に播種する方法。一般に労力節約を目的として穀作,造林に多く採用されている。元来は移植法で栽培するものでも,植えいたみの強いとき,移植によって生育頓挫をきたし,その回復に長い時間がかかり,栽培上不利な場合などに行われる。発芽がふぞろいとなり,生育にむらを生じやすく,幼植物期での管理が不十分となるなどの欠陥がある。

直播
じかまき

直播」のページをご覧ください。

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旺文社日本史事典 三訂版 「直播」の解説

直播
じきまき

種もみを直接水田にまいて,田植えをしない農法
「じかまき」とも読む。弥生時代から行われていたが,田植えが始まってからあまり見られなくなった。

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世界大百科事典内の直播の言及

【直播き】より

…種子をまく時期が発芽・生育にとって条件のよい時期であり,幼植物を保護する必要のない作物,例えばムギ類,マメ類,ジャガイモなどの場合には直まきを行い,種子をまく時期が早春の気温の低い時期などに当たり,幼植物を低温や風雨から保護する必要のある作物,例えば水稲,果菜類,サツマイモ,タバコなどの場合には移植を行う。移植栽培はある程度大きくなった苗を用いるので,雑草との競争にも有利であるが,直播(ちよくはん)栽培より多くの労力を要する。とくに水稲の場合には移植時に労力が集中的に必要となり,労働の軽減が大きな問題であった。…

※「直播」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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