出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…また,相続財産は積極財産のみならず債務(消極財産)も含むのであるが,一般に遺産は債務を控除して残った相続財産の意味で使われることが多い。遺産すなわち相続財産は,ある人(被相続人)の死亡により法律で定められた共同相続人の共同所有となり(民法898条),その後共同相続人の話合いにより各相続人あるいは特定の相続人の個人財産となる。遺産に関してはその範囲と管理とが問題となる。…
…ある人(自然人)の財産法上の地位,つまり権利・義務の総体が,その者の死亡時に,法律および死亡者の最終の意思の効果として,特定の者によって承継されることを相続という。死亡した親の財産を子が取得するのは,死亡者の子が法律によってその相続人と定められているからである。また,死亡者の財産の一部が第三者に与えられることがあるのは,その者に当該財産(部分)を与えるという死亡者の最終の意思が遺言によって表明されているからである。…
※「相続人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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