真中(読み)ミナカ

デジタル大辞泉 「真中」の意味・読み・例文・類語

み‐なか【真中】

まんなか
「こちごちの国の―ゆで立てる富士高嶺たかねは」〈・三一九〉

ま‐なか【真中】

物事中心中央。また、物事をしているさなか。まんなか。〈和英語林集成

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精選版 日本国語大辞典 「真中」の意味・読み・例文・類語

ま‐なか【真中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ちょうど中心・中央に位置していること。また、その部分。まんなか。もなか。正中
    1. [初出の実例]「かたはらよりふとかきいだきて、ひのほどまなかばかりさかりて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
  3. 的中していること。適合していること。
    1. [初出の実例]「彼喜阿、五位の声風まなかの位也」(出典:申楽談儀(1430)序)

まん‐なか【真中】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まなか(真中)」の変化した語 ) 位置・順序距離などで、ちょうど中央、中心のところ。ただなか。
    1. [初出の実例]「それをば為朝まんなか仕て射通しなん」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)

み‐なか【真中】

  1. 〘 名詞 〙 まなか。まんなか。
    1. [初出の実例]「誓約之中〈誓約之中、此をば宇気譬能美難箇(うけひのミナカ)と云ふ〉」(出典日本書紀(720)神代)

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