真証(読み)しんしょう

精選版 日本国語大辞典 「真証」の意味・読み・例文・類語

しん‐しょう【真証】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 疑う余地のないあかし。ほんとうの証拠
    1. [初出の実例]「就中その心志、尤(もっとも)恒久忍耐にして、真証実験(〈注〉ホントウノショウコ)を求むるを以て務とし」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)
    2. [その他の文献]〔無量寿経‐上〕
  3. 真実の悟り。証果
    1. [初出の実例]「沈没於愛欲広海、迷惑於名利大山、不定聚之数、不真証之証、可恥可傷矣」(出典:教行信証(1224)三)
    2. 「古人云ふ、真証の処に至らんと思はば、直に目前を識得せよ」(出典:大応国師法語(1308頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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