精選版 日本国語大辞典 「眼前」の意味・読み・例文・類語
がん‐ぜん【眼前】
〘名〙
① (━する) 目の前。まのあたり。現実。また、目の前にあること。
※新撰万葉(893‐913)上「眼前貯レ水号二瑤池一、手漑手穿送二歳時一」
② (形動) 明らかなこと。確かなこと。また、そのさま。
※曾我物語(南北朝頃)一「兄弟なることは眼前也」
※幸若・元服曾我(室町末‐近世初)「あれこそ御身の為にはがんぜんのいとこ、工藤一郎助経と申す人にておはしませ」
ま‐の‐まえ ‥まへ【眼前】
〘名〙 まのあたり。めのまえ。がんぜん。
※宇治拾遺(1221頃)一〇「げにまの前に、ゆゆしきさまにて死なんを見んよりは」
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