眼鏡(読み)メガネ(英語表記)spectacles
glasses
Brille[ドイツ]
lunettes[フランス]

デジタル大辞泉 「眼鏡」の意味・読み・例文・類語

め‐がね【眼鏡】

近視遠視乱視などの視力を調整したり、強い光線から目を保護したりするために用いる、凹レンズ凸レンズ着色ガラスなどを使った器具。がんきょう。
物の善悪・可否を見きわめること。また、その能力。めきき。「人を見る眼鏡が曇る」→御眼鏡おめがね
遠眼鏡とおめがねのこと。望遠鏡双眼鏡の類。
「―は紅毛おらんだの十里見」〈滑・浮世床・初〉
[下接語]色眼鏡絡繰からくり眼鏡金縁眼鏡・銀縁眼鏡・黒眼鏡水中眼鏡伊達だて眼鏡遠眼鏡にしき眼鏡のぞき眼鏡箱眼鏡鼻眼鏡百色ひゃくいろ眼鏡星眼鏡また眼鏡水眼鏡虫眼鏡ロイド眼鏡
[類語]色めがねサングラス近眼鏡老眼鏡水中眼鏡黒眼鏡ロイド眼鏡素通しコンタクトレンズゴーグル

がん‐きょう〔‐キヤウ〕【眼鏡】

めがね。「眼鏡店」

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精選版 日本国語大辞典 「眼鏡」の意味・読み・例文・類語

め‐がね【眼鏡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 近視・遠視・老眼・乱視などで、視力が不完全であるのを補い、また、目にはいる光線の量を調節したり、異物が入るのを防いだりするために、目にかけるもの。凸レンズ・凹レンズ・特殊レンズ・色つきガラスなどを用いる。がんきょう。〔羅葡日辞書(1595)〕
    1. [初出の実例]「はまる、〈略〉弓掛はうでにはむるそ、眼鏡(メガネ)は鼻にはむる物ぞ」(出典:俳諧・類船集(1676)波)
  3. 遠眼鏡(とおめがね)のこと。望遠鏡・双眼鏡の類。
    1. [初出の実例]「『ナントどうぢゃ。おまへも見なされ目鏡(メガネ)は、紅毛の十里見』、〈略〉『それは通町へ立て居て、いろいろな目鏡(メガネ)を見せた人だ』」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)
  4. 人や物の善悪・才能・可否などを見抜くこと。また、見てよく憶えていること。目きき。鑑識。また、その能力。
    1. [初出の実例]「Meganeno(メガネノ) アル ヒト〈訳〉見るものすべてを非常によく記憶している人」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    2. 「太刀にも刀にも、目がねと云事専一に候」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品四四)
  5. 江戸時代、童女の髪型の一種。前頭部に二つの輪が並んだ結い方。のち、若い女も結った。
    1. [初出の実例]「髪をめがねに結ってゐたので」(出典:夫婦善哉(1940)〈織田作之助〉)
  6. めがねばし(眼鏡橋)」の略。
    1. [初出の実例]「そんなら僕は目鏡の袂に、待合はして居るぞ」(出典:歌舞伎・富士額男女繁山(女書生)(1877)序幕)

がん‐きょう‥キャウ【眼鏡】

  1. 〘 名詞 〙 めがね。また、望遠鏡。軍隊で多く用いられた語。
    1. [初出の実例]「精良なる眼鏡を有し戦術能力に富むものを用ふるに伴ひ」(出典:歩兵操典(1928)第三二六)
    2. [その他の文献]〔余叢考‐巻三三・眼鏡〕

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改訂新版 世界大百科事典 「眼鏡」の意味・わかりやすい解説

眼鏡 (めがね)
spectacles
glasses
Brille[ドイツ]
lunettes[フランス]

〈がんきょう〉ともいう。〈両眼の前に常用するに適合した光学器械〉もしくは〈レンズまたは平板を細工して眼前に掛け視力の増進または眼の保護に用いるもの〉と定義される。視力の増進とは,近視,遠視,乱視等の屈折異常を矯正したり,老視(俗に老眼という)による調節の衰弱を補ってやったりして,生活上不便をきたさない視力を得るという意味である。

(1)近視 近視は屈折に比して眼軸が長いか,眼軸に比して屈折が強いかによって平行な入射光線が網膜前方に結像するような眼である。そこで,これを矯正するには凹レンズを用い,眼の遠点にレンズの第二焦点がくるようにしてやればよい。

(2)遠視 遠視は屈折に比して眼軸が短いか,眼軸に比して屈折が弱いかによって平行な入射光線が網膜後方に結像するような眼であり,程度の軽いものであれば視力低下は伴わない(随意遠視)が,眼精疲労の原因となったり,ときとして近方の視力障害,ひどい場合は遠方の視力障害をも起こしたり(絶対遠視)する。また幼児の中等度以上の遠視では調節性内斜視を誘発することがあり,弱視の原因の一つとして,視能訓練の対象になっている。これを矯正するには凸レンズを用い,やはり眼の遠点にレンズの第二焦点がくるようにすればよい。

(3)乱視 乱視には正乱視と不正乱視の2種類があり,不正乱視は眼鏡では矯正できない(コンタクトレンズなら矯正できることがある)が,正乱視は円柱レンズを用いて矯正することができる。正乱視は角膜や水晶体がゴムまりを両側から押しつけたようなひずみを起こすことによって発生し,眼のある断面とそれに90度異なる斜めの断面の屈折度が異なるもので,円柱レンズの軸をそれに合わせることによって矯正される。円柱レンズにも凹レンズと凸レンズがあるが,それは正乱視が近視や遠視に付属したり両方の領域にまたがったりするためである。

(4)その他 直接視力には関係ない斜位や複視を生じる一部の斜視を矯正するためにプリズムレンズを用いる眼鏡がある。以上をひっくるめて遠用眼鏡と呼ぶことがあるが,これは矯正の対象が遠方視にもとづいて行われ,眼鏡の装用も遠方視を基本にするからで,必ずしも遠方視専門の眼鏡という意味ではない。

(5)老視 遠用眼鏡に対して近方視専門の眼鏡を近用眼鏡と呼び,俗にいう老眼鏡がそれにあたる。老視は年齢とともに水晶体が硬化し,近業に必要な調節が行えなくなった状態をいう。正視の場合45歳前後から発症し,75歳前後まで進行する。通常凸レンズによって矯正するが,近視眼が老視になったときなど凹レンズの強さを減じることによって矯正することもある。また乱視のある眼の場合は近用眼鏡にも円柱レンズを含ませるのが普通であるが,弱い乱視のときは省略するのも一つの考え方になっている。

レンズの強さを表す単位は,今日では世界的にジオプトリーdiopter(ドイツ語ではDioptrie,Dの記号で表示する)が用いられているが,これはメートル単位で計測した焦点距離の逆数で得たものである(したがって,焦点距離50cmのレンズは1/0.5=2,2ジオプトリーとなる)。眼鏡レンズにおいては特例としてレンズの第二面頂点から第二焦点までの距離を焦点距離とみなしており,それにもとづいて表示される強さを〈頂点屈折力〉と呼んで主点屈折力とは区別している。以上は球面レンズの場合であるが,円柱レンズも軸と90度異なる経線の屈折力を同じ考え方で表示する。プリズムレンズの強さは前2者とはやや異なり,直進する光線をレンズから1m先で何cm曲げるかを強さの基準としてプリズムジオプトリーという単位で表す。

眼鏡のもう一つの役割として眼の保護がある。野外における強い光,あるいは紫外線や赤外線などの有害な電磁波などに対する保護眼鏡がそれで,サングラスもこれに入る。ごみやほこり,農耕時における作物の穂先などの侵害に対しても保護眼鏡は有用である。広い意味では防風用眼鏡,水中眼鏡なども保護眼鏡に含まれる。

 眼鏡には以上のような光学的矯正効果や保護効果のほかに,美容上の目的やアクセサリーとしての用途も多い。このような眼鏡の美容上の効果も無視できない。

近年,通常の光学的眼鏡に使用するレンズの開発や改良が著しい。1955年ころまでは眼鏡レンズといえば屈折率1.523のクラウンガラスが大部分であったが,その後プラスチックレンズや高屈折率ガラスレンズ,強化ガラスレンズなどが登場した。プラスチックレンズは軽くて割れないなど従来のガラスレンズに比して多くの特徴をもつが,表面が軟らかいためにきずがつきやすく,これが消費者に嫌われて予想ほど普及しなかった。しかし現在では表面の硬化処理が可能になり,ガラスレンズに比べて遜色のない製品が作れるようになったので,市場における消費量はしだいにガラスレンズをしのぐ傾向を示しつつある。さらに,プラスチックレンズの最後の弱点であった屈折率の低さ(n=1.49)も,82年の時点で解決され,1.60前後の屈折率をもつプラスチックレンズの生産も可能になっている。一方,遠用と近用を一体化した二焦点レンズや累進多焦点レンズも設計の改良にともなって著しく普及しており,ガラスレンズ,プラスチックレンズを問わず消費者に供される。

 また,遮光効果のある着色レンズ,光の干渉を利用してレンズ表面の反射を除去するコーティングレンズ,日光に含まれる紫外線に反応する塩化銀を素材に混ぜて色の濃さを変えさせるフォトクロミックレンズ(調光レンズ),水面等からの反射光を選択的に除去する偏光レンズなどがあり,いずれも度の入ったレンズにこれらを付加させることができるようになっている。

 フレームについては主として合成樹脂アセテート等)を素材とした非金属枠,金張り,サンプラチナ,ロジウムめっきなどを使用した金属枠に大別できるが,両者を混合させたものも広く使われている。デザインは多種多様で消費者の好みを満たすことができるが,レンズ加工の際に装用者の瞳孔間距離に左右のレンズの光学中心間距離を合わせることがたいせつである。レンズ生地の直径は通常65mm,大きくても75mmしかないから,あまり大きい枠を選ぶとこれが合わなくなるおそれがある。
執筆者:

セネカ(前4ころ-後65)はローマ図書館で水球儀を通して文字を拡大して本を読んだという。イギリスのR.ベーコンが《大著作》(1266-68執筆)でレンズの効用を書いたことから彼を始祖とする説も多いが,他にフィレンツェの貴族サルビノ・デリ・アルマティ,ピサのアレッサンドロ・デラ・スピーナ(ともに14世紀初めに没)などの説もある。また,13世紀初めの中国の文献《洞天清録》に靉靆(あいたい)(眼鏡)の項があることから中国を発生の地とする説もある。ただし,13世紀にはイタリアで眼鏡が作られていた。最初の複玉眼鏡は枠のついた2個のレンズに取っ手をつけ中央をびょう(鋲)でとめていた。いずれにせよ,それまでのものは凸レンズの老眼用だったが,16世紀半ばころには近視用が発明され,17世紀には広く普及するようになった。手に持つ,鼻にのせる,帽子からさげる,額にとめる,鎖に分銅をつけ固定するなどの支持方法があったが,18世紀中ごろになり,つるつき眼鏡が出現した。初めは鋼製で頭に押しつけて固定していたが,後にちょうつがいや繰出しがついた。欧米の流行をみると,18世紀には取っ手つきの単玉眼鏡(片眼鏡,キッシング・グラス)が,世紀後半には取っ手つきの複玉眼鏡(はさみ眼鏡,シッサー・グラス)が,当時の劇場などでは小型望遠鏡のプロスペクト・グラス(フランスではロルニエットと呼ばれる)が流行した。また,取っ手つきの単眼鏡モノクルにひもをつけ首にかけるものが19世紀に現れ,社交界に広まった。アルセーヌ・ルパンがかけた眼鏡もこれである。40年代には鼻眼鏡パンス・ネが現れ,世紀後半に人気を呼んでいる。19世紀には乱視用レンズ,保護眼鏡,コンタクトレンズが発明された。

 日本に初めて伝えられた眼鏡は1551年(天文20)にフランシスコ・ザビエル大内義隆に献上したものという。それに改良を加えた支柱式天狗眼鏡が江戸時代を通じて使用された。ひもを耳にかける方式で,中国の影響を受けたともいわれる。〈めがね〉ということばが眼鏡であるという通念が固定するのは江戸中期になってからである。明治になり再び外国の影響を受け,初期には金属枠小型一文字・並山眼鏡,断髪令後の長手押え巻つる型,1887年(明治20)の一山式松島型と変化する。尾崎紅葉が《金色夜叉》で成金やインテリの象徴として金縁眼鏡をかけさせた97年ころ,一般にも金銀縁の眼鏡や色眼鏡が流行した。宮武外骨の《奇態流行史》に〈肉眼になんら欠点なき者までかけることになった〉とある。1920年ころ欧米で大型レンズの眼鏡が青年男女に好まれ,日本でも映画の影響で〈ロイド眼鏡〉がはやった。30年ころから衣装デザイナーが眼鏡をも手がけだし,眼鏡に対する感覚が大きく変化してきた。
執筆者:

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「眼鏡」の意味・わかりやすい解説

眼鏡
めがね

眼前に装用するレンズで、「がんきょう」ともいう。正視では40歳を過ぎたころから老眼鏡が必要になるし、また日本は環境因子や遺伝因子などの関係から近視が非常に多いこともあり、日本人の約3分の1は眼鏡を常用しているといわれる。いうならば、いちばん多く使われている医療器具ともいえる。

[中島 章]

眼鏡の種類

近視、遠視、乱視などの屈折異常、あるいは老視といった視力障害を補正する目的で使用する、いわゆる眼鏡(矯正眼鏡)のほかに、紫外線を防ぐ目的のサングラスをはじめ、風よけのゴーグルや、目にごみなどが入らないようにするために用いたり、それらを兼用する保護眼鏡もある。また、眼鏡に用いるレンズには、ガラスのほかにプラスチックがある。ガラスについては、重さを減らしたり、表面の反射防止などのくふうもなされてきたが、どうしても壊れやすかったり重かったりするため、プラスチック製眼鏡レンズが普及してきた。さらに、プラスチックレンズの欠点であった傷がつきやすいということも、表面処理の技術進歩で解決されつつある。また、ガラスレンズでは、明るいところで短時間のうちにレンズに色がつき、暗いところで透明になるといったものもできている。プラスチックレンズでもこのような機能をもったものがある。老視いわゆる老眼の場合によく使われるのが多重焦点レンズで、おもに二重焦点レンズが使われ、遠用と近用のレンズの境目のないものもある。はっきり見える部分がどうしても狭かったり、ゆがんで見えたりするために、レンズそのもののくふうはされても、結局現在のところ、使う側で慣れなければならないところが多分にある。なお、眼球に密着(コンタクト)させて目の屈折異常を矯正する、小さくて薄いレンズをコンタクトレンズという。

[中島 章]

眼鏡の処方

まず裸眼視力を測定し、引き続き検眼枠を装用してレンズをいろいろかえ、矯正視力(その人のもっともよい視力)を測定する。視力矯正に用いたレンズの「度」は、次式で定義されるジオプトリー(D)で表す。


 たとえば、焦点距離が50センチメートルのレンズは2D、25センチメートルでは4Dとなる。レンズの度を示す場合には、凸レンズにはプラス(+)の符号をつけ、凹レンズにはマイナス(-)の符号をつける。たとえば、マイナス2Dの凹レンズで遠方がよく見えれば、その人はマイナス2Dの近視ということになる。

[中島 章]

近視の矯正

適当な度の球面凹レンズが使われる。近視の度がそれほど強くない場合は遠いところは見えにくくても近くはよく見えるので、このような場合は遠いところを見るときだけ眼鏡を使用して、普段はかけなくてもよい。大人の場合は必要に応じてかければよいが、子供では眼鏡をかけたがらない場合もあり、正しい指導が必要である。いちおう、裸眼視力が0.6以下のときは眼鏡を用意し、不便なときだけでも装用したほうがよい。

[中島 章]

遠視の矯正

適当な度の球面凸レンズが使われる。遠視では物を見るとき、つねに調節しているため疲れやすく、裸眼視力がよくても、つねに装用していたほうがよい。また、子供では遠視が原因で弱視や斜視になる場合もあるので、その治療を含めて装用が必要になる。

[中島 章]

乱視の矯正

円柱レンズが使われる。眼鏡で矯正できないほどの強い乱視や、さらに角膜表面の凹凸不正が原因である不正乱視では、コンタクトレンズを装用しなくてはいけない場合がある。一般には、だれでも多少の乱視はあるが、程度が強くなると、目の調節によっても眼痛、頭痛、頭重感などいわゆる眼精疲労のような症状を訴えるので、このようなときには正しい矯正が必要である。

[中島 章]

老眼鏡

以上3種類の眼鏡のほかに、一般によく知られている老眼鏡がある。目には物を見るとき焦点をあわせるための調節という働きがある。これは毛様体筋によって水晶体の厚さを変えることにより、見ようとするものにピントをあわせる。この水晶体の弾力性が、若いときは十分あっても、中年になると年とともに失われてくる。そのため正視では近くが見えにくくなる、つまり老眼の始まりである。調節力は、物がはっきり見える範囲をレンズの度であるジオプトリーで表すが、年齢とともに小さくなり、42、3歳は3ジオプトリーといわれている。50歳で2ジオプトリー、60歳で調節力はなくなり、それ以上は老視は進まない。必要に応じて眼鏡をつくり、装用するのがよい。

[中島 章]

レンズの種類

眼鏡レンズは屈折力によって、弱屈折、中屈折、強屈折の3種類に分けられる。屈折力が大きくなるにつれて重さは増すが、凸レンズは周辺部の厚さが薄くなり、凹レンズは中心厚が薄くなる。白内障手術後のレンズとしては、水晶体が摘出されているため、一般に強度の凸レンズを用いて矯正する。度数が強くなればなるほどレンズ周辺部の解像力が悪くなるので、その欠点を補うため、レンズの表面カーブに非球面を用いたレンズも開発されている。斜位の矯正にはプリズムレンズが用いられる。すなわち、両眼視をする際、左右の視線を同一箇所に集める必要があり、斜位(潜伏斜視)があると、視線のずれの方向によって眼精疲労や頭痛を引き起こす。このずれを矯正するのにプリズムを用い、両眼の像の融合を図るものである。また、特殊カラーレンズに偏光レンズがあり、水面や雪面の反射光を弱めるので、釣り師やスキーヤーに最適のレンズである。プラスチックレンズは染色により豊富な色彩やハーフカラーをつくることができる。コンタクトレンズ、眼内レンズが実用になって、度の強い眼鏡の使用は減った。

[中島 章]

フレームの種類

フレーム(眼鏡枠)を素材で分類すると、プラスチック枠、金属枠、べっこう枠、コンビネーション枠に大別される。プラスチック枠には、セルロイド、アセテート、エポキシ樹脂などがある。金属枠には、金、プラチナ、ホワイトゴールド、金張り、金めっきなどの貴金属製枠と、チタン、サンプラチナ、ニッケルクロム、ステンレス、洋白などの卑金属製枠がある。べっこう枠は、赤道付近に生息するタイマイというウミガメの甲らを張り合わせてつくるが、資源保護のため使用が制限されている。コンビネーション枠は、金属枠にプラスチックなどの別素材を一部取り付けた枠である。

[中島 章]

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百科事典マイペディア 「眼鏡」の意味・わかりやすい解説

眼鏡【めがね】

目の屈折異常を矯正したり,有害光線や異物から目を保護する用具。矯正眼鏡のレンズは普通は透明ガラス,ときにプラスチックで作られ,近視には凹レンズ,遠視老視には凸レンズ,乱視には円柱レンズなどを用いる。レンズの屈折度はジオプトリーまたはで表される。保護眼鏡には,サングラスなどの防光用のほか,防塵(ぼうじん)用,防風用,水中用などがある。眼鏡は実用のほかアクセサリーの要素も強く,フレームの材質,形,大きさ,色などに多くの種類がある。→コンタクトレンズ
→関連項目矯正視力

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普及版 字通 「眼鏡」の読み・字形・画数・意味

【眼鏡】がんきよう(きやう)

めがね。〔余叢考、三十三、眼鏡〕古未だ眼らず。に至りて始めて之れり。本(もと)西域より來(きた)る。~形色(はなは)だ雲母石に似て、質甚だく、金を以て相輪廓して之れに紐す。合すれば則ち一と爲り、岐れば則ち二となる。

字通「眼」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の眼鏡の言及

【砂丘】より

… 砂の移動する領域に灌木などの障害物があると,灌木などが風成砂をトラップ(捕獲)し,その風下側に尾を引く形のネブカ砂丘が生成される。 このほかオーストラリアでは,湖の東岸に弧状に発達する砂丘が多く,ルネットlunettesとよばれる。ルネットには湖底が干上がったときに生じる粘土の小塊やセッコウなどの結晶がしばしば大量に含まれる。…

【屈折異常】より

…病的近視では眼底に網脈絡膜萎縮などの変化を伴い,網膜剝離(はくり)や眼底出血などの合併症をおこしやすい。
[近視の治療]
 凹レンズの眼鏡またはコンタクトレンズを用いる。近視は教室で黒板の字を見るときなど,遠方が見にくいだけなので,眼鏡を用意しておいて,必要なときだけ用いるようにしてもよい。…

※「眼鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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