睦月(読み)ムツキ

デジタル大辞泉 「睦月」の意味・読み・例文・類語

むつき【睦月】

陰暦正月異称。むつびづき。 春》「神のとう―の蝶を遊ばしむ/風生
[類語]正月一月新年新春初春しょしゅん・はつはる孟春もうしゅんはる年始年初松の内陽春

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精選版 日本国語大辞典 「睦月」の意味・読み・例文・類語

むつき【睦月】

  1. 〘 名詞 〙 陰暦正月の称。むつびづき。むつましづき。むつみづき。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「武都紀(ムツキ)たち春の来たらばかくしこそ梅を招(を)きつつたのしき終へめ」(出典万葉集(8C後)五・八一五)

むつび‐づき【睦月】

  1. 〘 名詞 〙むつき(睦月)
    1. [初出の実例]「人も我もむつひ月の、袖ふれて寄りこよ」(出典:光悦本謡曲・常陸帯(室町末))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「睦月」の意味・わかりやすい解説

睦月
むつき

陰暦1月の異称。「むつびづき」「むつましづき」ともいい、語源的には、新年を迎えて親疎ともども往来して仲睦(むつ)まじくするからだ(『奥義抄(おうぎしょう)』など)といい、あるいは、1年の初めの月の意の「もとつ月」の転(『語意考』など)とし、稲の実を初めて水に浸す月の意の「実月」(むつき)(『大言海』)とするなどの諸説がある。

[宇田敏彦]

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とっさの日本語便利帳 「睦月」の解説

睦月

一月。互いに往来して睦まじくするところから。

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