精選版 日本国語大辞典 「瞳孔」の意味・読み・例文・類語
どう‐こう【瞳孔】
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眼球内をのぞき込むと、中央部からやや鼻側に円形の黒色部分が見える。これが瞳孔である。一般には瞳(ひとみ)ともいう。瞳孔は周囲を取り巻く虹彩(こうさい)によってできる。虹彩は目を包む脈絡膜が伸びた部分で、個体によってその色がさまざまなことからこの名前がある。欧米人では虹彩がしばしば青色に見える。虹彩は輪状の収縮性円盤で、この中にある瞳孔括約筋と瞳孔散大筋の相対的な働きによって、瞳孔の大きさや形は自律的に変化する。その変化は直径2~6ミリメートルほどである。正常人では瞳孔の大きさは左右同大であるが、不同の場合もある。瞳孔の大きさが左右著しく不同の場合、瞳孔不同といい、これには先天的な場合と後天的な場合とがある。後天的には散瞳薬や縮瞳薬などを片方の目に使用した場合とか、緑内障、虹彩癒着、あるいは脊髄癆(せきずいろう)や進行麻痺(まひ)などのような全身的疾患の際にしばしばみられる。発生的にみると、胎生6か月までは瞳孔も瞳孔膜で閉ざされている。瞳孔膜は水晶体前部を覆う血管包である。6か月以降になると瞳孔膜は萎縮(いしゅく)消失する。しかし、この瞳孔膜が出生時にも残ると瞳孔の先天的閉鎖となる。
[嶋井和世]
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…虹彩実質は粗な結合組織の網目で,中に血管と色素細胞が埋まっている。虹彩色素上皮は外胚葉由来のもので,元来は2層だが,前層は瞳孔散大筋に分化し,後層だけにみえる。虹彩に接してすぐ奥には水晶体がある。…
…瞳孔の大きさを散大させたり縮小させたりする反射。瞳孔は虹彩の中心にある小孔で,その大きさは瞳孔を環状にとりまく瞳孔括約筋と放射状に走る瞳孔散大筋の作用によって変化する。…
…また脈絡膜の前縁は小さなひだ状の毛様体となり,透明な繊維でできたチン小体を介して水晶体に連なる。一方,毛様体から水晶体の前方に虹彩(こうさい)がのび,瞳孔(どうこう)が形成される。網膜には視細胞やその他の神経要素があり,視覚情報処理の一部がここで行われる。…
※「瞳孔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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