劇作家。東京・銀座に生まれる。早稲田(わせだ)大学仏文科卒業。俳優座を経て文学座に入り、『城館(しろ)』(1954)、『絵姿女房』(1955)などで注目された。以後『象と簪(かんざし)』(1956)、『地図のない旅』(1961)、『黒の悲劇』(1962)、『宮城野』(1966)など多彩な作風を示し、「日本のアヌイ」ともよばれた。さらに、キリスト教入信の宣言ともいうべき『夜明けに消えた』(1968)、『写楽考』(1971。翌年読売文学賞受賞)を頂点とする「浮世絵師三部作」で作家的転生と成熟を明確にした。ほかに『妖(あや)かし』(1978)、『黄昏(たそがれ)のメルヘン』(1982)、『小林一茶』(1991)、『良寛異聞』(1997)など。評伝『旗手たちの青春』(1985)、『含羞の人』(1998)もある。
[大島 勉]
『『矢代静一戯曲集』全2巻(1967・白水社)』▽『『矢代静一戯曲集・夜明けに消えた』(1972・早川書房)』▽『『矢代静一名作集』(1979・白水社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
常に身に迫る一触即発の危険な状態をいう。シラクサの僭主ディオニュシオス1世の廷臣ダモクレスが王者の幸福をたたえたので,王がある宴席でダモクレスを王座につかせ,その頭上に毛髪1本で抜き身の剣をつるし,王...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新