出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…そして17世紀における科学の発達を背景に,科学,技術は急速な発展を示し,そのことは従来の文化伝達の様式に変化をもたらした。技術が〈わざ〉として,属人的にその人に担われ,それを勘やこつによって伝達するという旧来の文化伝達の方式ではなく,理性と共通感覚の持主ならば,何びとにも分かちつたえることを可能とする教育技術への方法的自覚が生まれ,それとともに知識(科学)を分かちつたえることによって,ひとりひとりの内側に真理をつみ重ねるという意味での知育instructionの概念が生み出されてきた。近代はまた市民革命と人権思想を背景に〈子どもの発見〉と〈子どもの権利〉の思想が主張され,教育はそれ自体が人権の一つであるとともに,人権を内実あらしめるための条件でもあると考えられるようになった。…
※「知育」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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