石原謙(読み)イシハラケン

デジタル大辞泉 「石原謙」の意味・読み・例文・類語

いしはら‐けん【石原謙】

[1882~1976]キリスト教史学者。東京の生まれ。東北大教授・東京女子大学長。日本のキリスト教史学を確立した。文化勲章受章。著「基督教史」「キリスト教の源流」など。

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精選版 日本国語大辞典 「石原謙」の意味・読み・例文・類語

いしはら‐けん【石原謙】

  1. 神学者。純の弟。東北大学教授、東京女子大学学長などを歴任。著「ヨーロッパ‐キリスト教史」など。明治一五~昭和五一年(一八八二‐一九七六

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20世紀日本人名事典 「石原謙」の解説

石原 謙
イシハラ ケン

大正・昭和期のキリスト教史学者 東京女子大学名誉学長。



生年
明治15(1882)年8月1日

没年
昭和51(1976)年7月4日

出生地
東京市本郷区(現・東京都文京区)

学歴〔年〕
東京帝大文科大学哲学科〔明治40年〕卒

学位〔年〕
文学博士(東京帝大)〔大正10年〕,名誉神学博士(ハイデルベルク大学)〔昭和48年〕

主な受賞名〔年〕
文化功労者〔昭和37年〕,文化勲章〔昭和48年〕

経歴
明治40年明治学院講師、早稲田大学講師。大正8年に東京帝大講師、10年助教授。同年から欧州留学、ハイデルベルグ大学でハンス・フォン・シューベルト師事。13年に帰国して東北帝大教授、昭和9年法文学部長。15〜23年東京女子大学学長、27年には青山学院大学教授を歴任した。著書に「宗教哲学」「基督教史」「新約聖書」「マルティン・ルターと宗教改革の精神」「中世キリスト教史研究」「キリスト教の源流」「キリスト教の展開」「日本キリスト教史論」、「石原謙著作全集」(全11巻 岩波書店)などがある。37年に文化功労者、48年には文化勲章を受章した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石原謙」の意味・わかりやすい解説

石原謙(いしはらけん)
いしはらけん
(1882―1976)

キリスト教史家。東北帝国大学教授、東京女子大学学長、青山学院大学教授を歴任。日本基督(キリスト)教学会理事長、中世哲学会委員長(会長)、日本学士院会員としてキリスト教学を日本の社会に育成し、文化勲章を授与された。植村正久に信仰上の感化を、波多野精一(はたのせいいち)とハンス・フォン・シューベルトHans von Schubert(1859―1931)にキリスト教学上の影響を受けた。キリスト教の歴史性を尊重した。主著に『キリスト教の源流』『キリスト教の展開』の大著があり、日本におけるアウグスティヌスとルター研究の礎石を築いた。

加藤 武 2018年3月19日]

『『石原謙著作集』全11巻(1978~1979・岩波書店)』


石原謙(いしわらけん)
いしわらけん

石原謙

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石原謙」の意味・わかりやすい解説

石原謙
いしはらけん

[生]1882.8.1. 東京
[没]1976.7.4. 東京
キリスト教学者。物理学者純は兄。 1907年,東京大学哲学科卒業,同大学院に進む。のちハイデルベルク大学などで学び,キリスト教史研究の基礎を固めた。帰国して東京大学助教授に就任。 24年,東北大学教授となり,のち東京女子大学長,青山学院大学講師を歴任。日本学士院会員。 73年,文化勲章受章。主著『キリスト教の源流』 (1972) ,『キリスト教の展開』 (72) ,『石原謙著作集』 (11巻,78~79) 。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石原謙」の解説

石原謙 いしはら-けん

1882-1976 大正-昭和時代のキリスト教学者。
明治15年8月1日生まれ。石原忍(しのぶ),純の弟。母校東京帝大の助教授となり,ドイツなどに留学。東北帝大教授,東京女子大学長,青山学院大教授を歴任。キリスト教の根源を追究,「キリスト教の源流」「キリスト教の展開」などをあらわした。学士院会員。48年文化勲章。昭和51年7月4日死去。93歳。東京出身。

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367日誕生日大事典 「石原謙」の解説

石原 謙 (いしはら けん)

生年月日:1882年8月1日
大正時代;昭和時代のキリスト教学者。東京女子大学学長;青山学院大学教授
1976年没

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