研究開発
けんきゅうかいはつ
research and development
R&Dとも呼ばれる。研究は,学問の進歩のための研究と企業,軍事,行政などの目的達成のための研究があるが,研究開発の場合は後者の特に企業目的のための研究をさす。研究の目的には,新製品または新しい製造方法の開発,改良のための研究,製造や販売への技術的援助のための研究などがある。研究の段階は,基礎研究,探索研究,応用研究の3段階に区分される。開発は企業目的にそった製品や製造方法のプロトタイプを実際につくりだすことであり,これが製品化されるには量産設計,試作,既存製品と開発製品の組合せなどが必要である。企業では開発は,現製品の改良,新製品の独自開発,技術導入などによる新製品の導入,既存製品の再開発などを行う。新製品や新技術を自社開発することが競争上必要になってきていることに伴い,日本企業における研究開発,特に研究の重要性が高まっている。
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研究開発【けんきゅうかいはつ】
Research and Developmentの訳でR&Dと略す。新製品や新製法は市場のニーズを技術のシーズ(因子)と組み合わせることによって生まれる。そのプロセスは,基礎研究,探索・選別,試験開発,生産システム創出からなる。第2次大戦後,米国をはじめとする先進資本主義国の大企業を中心に計画的なR&D活動が展開されるようになったが,米国ではすでに1941年に国防に関連する科学研究開発局が大統領直属機関として設置されている。→産学協同
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けんきゅうかいはつ【研究開発 research and development】
新知識・新原理を創造するための基礎研究,社会的要求をみたすことを目的とした応用研究,およびそうした研究活動を踏まえての新しい技術的知識を創造するための開発活動を総称して,研究開発という。英語を略してR & Dともいう。全米科学財団の定義によれば,企業・政府・非営利団体が行っている科学・技術における基礎的・応用的研究(research)と,プロトタイプ(試作品)・過程の設計(design)ならびに開発(development)の諸段階が含まれる。
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