精選版 日本国語大辞典 「破戒」の意味・読み・例文・類語
は‐かい【破戒】
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島崎藤村の長編小説。1906年(明治39)3月,「緑蔭叢書」の第1編として自費出版。被差別部落出身の小学校教師瀬川丑松は,世に出るために「素性を隠せ」という父の戒めを守ってきたが,近代人の自由な生き方に目覚めるなかで,社会的偏見と闘う被差別部落出身の思想家猪子蓮太郎を知り,それに共感する。迫りくる社会的迫害と屈辱のなかで,自己の矛盾に苦しみつつ,ついに生い立ちを周囲に告白して新しい人生をめざしていく。日露戦争前後の日本の社会矛盾を個人の内面葛藤との相関においてとらえ描いた,近代小説成立期を画する作品の一つで,自然主義文学の初期の代表作。なお,出版後水平社から作者の部落問題理解に対する抗議があり,藤村もその後表現を一部改めている。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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…そして日本の自然主義は日露戦争後に,浪漫詩人の自己転身の形をとって,個の解放を求める主我性が既成の権威を否定して人生の真に徹しようとする志向と結びつくという形で成立した。島崎藤村の《破戒》(1906)と田山花袋の《蒲団(ふとん)》(1907)がその記念碑的な作品である。先駆的存在として,小民(庶民)の生活を描き続けた国木田独歩もいた。…
※「破戒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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