幸徳秋水(こうとくしゅうすい)著。1903年(明治36)7月朝報社より刊行。社会主義とは何か、という問いに答えて明治社会主義の理論的礎石を据えた記念碑的著作。英文の啓蒙(けいもう)書やマルクス、エンゲルスの英訳本をもとに「稿を代ふること十数回、時を費す半年の久しき」すえに成った。「貧困の原由」から説き起こし、資本主義社会の矛盾を指摘して社会変革の必然の法則を導き出し、社会主義に向けられた非難や誤解に対して反駁(はんばく)を加える。ついで空想的社会主義から科学的社会主義への発展を粗描して現時の社会党の運動方法を論じるが、それは著者がのちに否定した議会主義、普選運動であった。初めて本書で科学的社会主義の大綱が紹介された。
[荻野富士夫]
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化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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