社会政治的生命体論(読み)しゃかいせいじてきせいめいたいろん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「社会政治的生命体論」の意味・わかりやすい解説

社会政治的生命体論
しゃかいせいじてきせいめいたいろん

金正日(キムジョンイル)が金日成(キムイルソン)政権期の1986年に提唱した北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)の有機体国家論。首領、党、大衆の三者が一つの生命体として結合し、生死運命をともにするという主張。首領、すなわち最高指導者が生命体の活動を統一的に指揮するとされる。肉体的生命は有限だが、父なる首領、母なる党から授かった社会政治的生命は永遠に輝くため、より重要なものだと説明づけられる。1980年代以降、この理論国民に徹底された。

[礒﨑敦仁 2020年10月16日]

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