精選版 日本国語大辞典 「社会秩序」の意味・読み・例文・類語
しゃかい‐ちつじょ シャクヮイ‥【社会秩序】
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社会生活がある規則性をもってパターン化されていて、それを通じて個々人の欲求が充足され、かつ社会全体が存続することができる場合、そこに社会秩序が成り立っている。個人の欲求充足と社会の存続という二つの基本的要請が同時に実現されるには、人々の行為がなんらかのパターン、すなわち構造によって制御されていなければならない。そのような構造を組み立てている要素としては、第一に、価値および規範の体系があって、正当で望ましい行為を選ぶ基準とルールを指示している。第二に、集団と役割があって、人々が配分された資源を使用して他者と関係しつつ実効性のある行為をするように指示している。こうして社会生活は制御されて秩序づけられる。したがって社会秩序とは、第一に、人々がその社会の価値および規範の体系を正当なものとして受容している状態であり、第二に、資源配分が妥当であって、集団のなかでの役割を人々が実効性をもって遂行している状態である。このような意味での正当性と実効性を保証する構造があって、それによって個人の欲求充足と社会の存続とが実現されている状態こそ、社会秩序である。
しかし、これは社会秩序の理念型であり、現実は、程度の差はあれ無秩序(あるいはアノミー)を含んでいる。社会は秩序と無秩序の間を動揺する。しばしば法と秩序という名の下に強権が発動される場合がある。しかし、それは強制された秩序である。
[塩原 勉]
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