普及版 字通 「禁(漢字)」の読み・字形・画数・意味
禁
常用漢字 13画
[字訓] いむ・とどめる
[説文解字]

[字形] 会意
林+示。示は神を祭るときの祭卓の形。林は林叢。そこを神を祀る聖所とする。〔説文〕一上に「吉凶の忌なり」とタブーの意に解し、字を林声とする。もと神の聖域をいい、のち宮城の意となる。禁に聖俗を分かつ意があり、聖を犯すことを禁忌とし、それより吉凶の意となる。また禁獄の意に用いる。〔爾雅、釈詁〕に「林は君なり」とあり、林に神の意があったのであろう。
[訓義]
1. 神を祀るところ、その聖域。
2. 聖域を犯すことを禁ずる、いむ、さける。
3. とめる、とどめる、さしとめる。
4. 禁止規定、おきて、いましめる。
5. 宮城、御所を神域になぞらえていう。
6. 鳥獣をかこい養うところ、おり。
7. 禁獄。
8. 呪詛的方法で災厄をとりのぞく、呪禁、おさえる、つつしむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕禁 イマシム・トガ・マホル・ミヤコ・フセグ・カタシ・ヤム・イム・マシナフ・スマフ・トドム・サマタグ・イサム・イサフ・イナフ
[声系]
〔説文〕に禁声として噤を収め、襟は未収。襟はもと



[語系]
禁・今ki


[熟語]
禁悪▶・禁遏▶・禁圧▶・禁




[下接語]
威禁・苛禁・戒禁・解禁・監禁・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報