福地(読み)ふくち

精選版 日本国語大辞典 「福地」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ち【福地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふくぢ」とも )
  2. 神仙のすむ地。天上界極楽洞天福地(どうてんふくち)。〔王融‐三月三日曲水詩序〕
  3. すぐれた地。福相をもった地。そこに住み、また、そこで事を起こすのによい地。
    1. [初出の実例]「誠に王気相応の福地たるにや」(出典:神皇正統記(1339‐43)中)

ふく‐じ‥ヂ【福地】

  1. 〘 名詞 〙ふくち(福地)

ふくち【福地】

  1. 姓氏一つ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「福地」の意味・わかりやすい解説

福地
ふくち

青森県南東部、三戸郡(さんのへぐん)にあった旧村名(福地村(むら))。現在は南部町(なんぶちょう)の北東部を占める地域。1955年(昭和30)地引(じびき)、田部(たべ)の2村が合併して成立。2006年(平成18)、三戸郡南部(なんぶ)町(まち)、名川(ながわ)町と合併して町名を南部町とした。第三セクター青い森鉄道(旧JR東北本線)、国道4号、104号が通じる。中央部を馬淵(まべち)川が流れ、沿岸耕地が広がる。純農村地帯で、米、ニンニクリンゴ雑穀サトウダイコンなどを産する。鎌倉時代には幕府が牧を設け、以来馬産地として栄えた。隣接する八戸(はちのへ)市のベッドタウン化が進み、また野菜の供給地として期待されている。

横山 弘]

『『福地村郷土誌』(1973・福地村)』

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普及版 字通 「福地」の読み・字形・画数・意味

【福地】ふくち

仙境。佚名〔山東泰山、壺天閣〕聯 此の山に登れば 一已に是れ壺天(こてん)(仙界) 極頂に(いた)れば 千重地多し

字通「福」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「福地」の意味・わかりやすい解説

福地
ふくち

青森県南東部,南部町北東部の旧村域。北上高地の北端にあり,中央部を馬淵川が貫流する。 1955年田部村,地引村が合体して成立。 2006年南部町,名川町と合体して南部町となった。鎌倉時代には幕府の牧場があり,ウマの産地として開けた。米や野菜,リンゴなどを産する。

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改訂新版 世界大百科事典 「福地」の意味・わかりやすい解説

福地 (ふくち)

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