秋海棠(読み)シュウカイドウ

デジタル大辞泉 「秋海棠」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐かいどう〔シウカイダウ〕【秋海×棠】

シュウカイドウ科の多年草。ベゴニア仲間で、高さ約60センチ。秋、紅色の花が下垂して咲く。葉の付け根に小さいむかごをつけて増える。中国原産で、庭園に植えられる。 秋》「臥して見る―の木末かな/子規

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精選版 日本国語大辞典 「秋海棠」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐かいどうシウカイダウ【秋海棠】

  1. 〘 名詞 〙 シュウカイドウ科の多年草。東南アジア原産で、日本へは寛永年間(一六二四‐四四)に渡来したといわれ、観賞用に庭園に栽培される。高さ六〇センチメートルぐらい。地下の扁球茎の塊茎から緑色で節の赤い茎をだす。葉は長柄をもち長さ八~一五センチメートルのゆがんだ心臓形で縁には細かい鋸歯(きょし)がある。葉腋(ようえき)に小さな肉芽があり地に落ちて繁殖する。秋、枝先に長柄をもつ淡紅色の小さな花が咲く。果実には三個の翼がある。漢名、秋海棠。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「秋海棠 植物従来造化工、海棠驚見向秋風 一枝雨後楊妃睡 九月梨花夢亦同」(出典:羅山先生詩集(1662)五四)
    2. 「秋海棠西瓜の色に咲にけり」(出典:俳諧・東西夜話(1702))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「秋海棠」の解説

秋海棠 (シュウカイドウ)

学名Begonia evansiana
植物。シュウカイドウ科の多年草,園芸植物,薬用植物

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